社会福祉法人幸恵会 特別養護老人ホーム【中舘園】|小規模生活単位型介護老人福祉施設|ショートステイ|デイサービス|居宅介護支援事業

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社会福祉法人幸恵会

特別養護老人ホーム 中舘園
デイサービスセンターいきいき
〒308-0005
茨城県筑西市中舘266番地2
TEL.0296-23-1880
FAX.0296-24-5050

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小規模生活単位型特別養護老人ホーム
小規模生活単位型短期入所生活介護
通所介護
居宅介護支援事業所

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 サービス付き高齢者向け住宅愉庵

〒308-0005
茨城県筑西市中舘262番地

(特別養護老人ホーム中舘園敷地内)

TEL.0296-54-6192
FAX.0296-54-6194

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中舘園事業所内保育所てるてる

〒308-0005
茨城県筑西市中舘262番地

サービス付き高齢者向け住宅愉庵3階

TEL.0296-54-6159

031561
 

介護士コラム

   
ある映画館の記憶
この仕事をしていると、錯覚してしまうことのひとつに、
日頃接している入居者様の事を分かったつもりになってしまうことがある。
 
入居者様の長い人生のなかで、おそらく長くても十分の一くらいの
ごく短い時間しか接していないのに。
 
ある入居者様が「わたしは錦糸町から来たの」と話していた。
「僕も錦糸町には行ったことがありますよ。映画館に行きました。あの映画館、いいですよね。」
「わたしもあの映画館にはずいぶん通ったわよ。」と、あの頃みた映画の記憶をいきいきと語ってくれた。
 
僕が行ったのは、大学生だった10年前。
彼女が行ったのは戦後のころ。
僕が行ったのは、ビルに入った真新しい映画館。
彼女が行ったのは今は無い映画館。
 
同じ「映画館」の言葉で、それぞれ人生が交錯する瞬間である。
ここで働かなければ、ここに入居しなければ、会うことも無かった人たちと
人生の「ある瞬間」に関わっていることの尊さを感じた。
 
引きこもりや孤独死など、人間関係の希薄さが喧伝される中で
なんて素敵な出会いなんだろう、と僕は思う。
 
時も、場所も違う「映画館」の記憶。人生をフィルムに例えたら
僕にとっては、何枚目の映像になるんだろう?
彼女にとっては、何枚目の映像になるんだろう?
 
そして、ここでの生活についても考えてみる。
僕にとっては真ん中あたりの
彼女のとっては最後のあたりの何枚かが、同じ映像であればいいな。
できればふたりとも笑顔で映る、そんな映像であればと願う。
 
ニーズを探れ!
サービス業ではよく「顧客のニーズに合わせたサービスを提供しろ!」と言われる。
サービス付き高齢者向け住宅愉庵も、顧客ニーズとは無縁ではない。
入居者様、ご家族様のご要望を介護に活かして行く努力を日々している。
 
先日、職員同士で話をしていて「ニーズってなんだろう」と考えさせられることがあった。
それは、ある入居者様がご友人様との面会の後に「私も家に帰りたい」とつぶやいたことがきっかけだった。対応した職員は「家に帰らせてあげたい」と話していた。
 
「家に帰りたい」というニーズ
だから
「家に帰らせてあげよう」
めでたし、めでたし!
 
とはいかない。
なぜか??
 
そもそも、なぜ愉庵に入居されたのか。
入居された方は、何かしらの生活困難事由を抱えている。その困難を支えるために、私たち愉庵職員はいるのではないか?
 
実は「家に帰る」という選択肢は、本人にとってもご家族にとっても、より厳しい選択となる可能性もある。
 
では、こう考えてみたらどうか。
「家に帰りたい」ではなく「家に帰りたいくらい寂しい」
 
私たち愉庵職員は、その寂しさに寄り添うことはできないだろうか。
寂しさが少しでも和らげば、帰りたいという気持ちも、感情的にではなく、状況を客観的に見つめることができないかな?
 
入居者様にとっては「家が一番」という気持ちは痛いほどよく分かる。
ただ、そんなに簡単にはいかないのが人生だから「家で暮らせない」その困難を愉庵で支えたい。
 
家が一番。
それが当たり前。
愉庵は「寂しさに寄り添う」というサービスの付いた、入居者のみなさまの第二の居場所でありたい。
 
愉庵のお母さん
先日、Kさんにこっぴどく怒られてしまいました。
Kさん「あんた!なんで半そでなんかでいるの!風邪ひくでしょう!」
わたし「建物内を走り回っていたから、暑くて・・・風邪なんてひかないから大丈夫です。」
 
秋も深まり、朝晩はずいぶん冷えてきました。もちろん建物内は暖房がついています。
しかし私たちスタッフは、汗を流すほどの暑さを感じることもあります。
 
Kさんが語り始めました。
「私の息子はね、小さいころは体が弱かったの。何度も病院に連れて行ったよ。うちの子も『風邪ひかないから大丈夫』って全然いうことを聞かなくてね~。それを思い出したらつい言いたくなっちゃったのよ。うるさく言ってごめんさないね。」
 
気配りやのKさん。スタッフに対してもいつも優しく気遣ってくれます。
わたし「じゃあ、お母さんの言うことを聞いて『お母さん』の前では上着を羽織りますね。」
Kさん「もう寒いんだから!私の前じゃなくても上着を着なさい!!」
わたし「は~い。わかりました~。」
Kさん「まったく、困った『息子』なんだから!」
 
普段はもっと丁寧な言葉での会話を心がけている私も、このときばかりは「息子役」に徹して、ちょっとだけくだけた口調でお話をしました。もちろんKさんもこの「擬似家族ごっこ」に付き合ってくださいました。
 
Kさんのご家族は、もちろん愉庵の外にあります。
でも、愉庵の中でもこうした『家庭』に近い環境を提供できればいいな~と思います。
住み慣れた家庭に勝る施設はありませんからね。
 
でも、困ったな。
暖房のきいた施設内で介助をするには・・・やっぱり暑い・・・!
 
あの方から学んだこと
高齢者福祉施設で働いていると、必然的に人生の先輩から多く学ぶ機会がある。
先日看取った方からも、多くを学ばせていただいた。
本当に尊敬できる方だった。
 
 
入居された当時は車椅子での生活だったが、徐々に離床することが難しくなり
寝たきりの生活になっていった。
 
車椅子生活のときの楽しみは、仲間とタバコを吸うことで、不自由な手を使って、煙を燻らせていた。
 
寝たきりの生活になると、タバコを止めざるを得なくなってしまった。
いつだったか、タバコを吸いたいか、と尋ねると笑顔で
「いや、いいんだよ」
と答えた。
 
「老い」とは、できないことを受け入れていく作業でもあるのだろうか。
 
さらにしばらくすると、四肢は動かせなくなった。
それでも、誰でも気さくにお話をする方だったから
彼の部屋にはスタッフが頻繁に訪れ、仕事のグチから恋愛相談まで(笑)
一緒に悩んで一緒に笑って。延々と話を聞いてくれた。
大好きなお刺身や焼き芋を食べながら。
 
私自身は人見知りなので、他者の視線から顔を背けてしまったり、
緊張を隠すために、意味もなく手を動かしたり、鼻や耳を触ったりしてしまう。
 
でも
彼は、無遠慮な他人からの視線を浴びても
嬉しそうに楽しそうに、いつも笑顔を向けてくれた。
 
できないことは、ただそれだけで不幸ではないんだ。
 
介護現場にいると、時々どちらが救われているのか分からないときがある。
「職員と利用者」の関係は、できないことを一方的に介助するのではなく
関わりの中で、お互いの人間性が磨かれていくものなのかもしれない。
 
それはすでに
「職員と利用者」ではなく
「人と人」の関係になっているのだろう。
 
ア○デミー賞??
熱帯夜が続いているせいか、変な夢ばかりみる。
最近の不思議な夢をひとつ・・・。
 
レッドカーペットの向こう側で、ハイテンションな司会者が叫んでいる。
「ア○デミー賞特別部門に輝くのは?!!」
 
なぜか私は候補者が集まるテーブルに腰掛け、発表を待っている。
会場も固唾をのんで見守っている。
 
司会者がカードを読み上げると
なんと!私の名前が呼ばれた!!!
スポットライトが当たり、キレイな女性に両腕を組まれ、壇上までエスコートされていく。
 
「ア○デミー賞特別部門”入居者の視線に合わせ、ジャージの膝がすり減ったで賞”を見事受賞されました。車椅子の方と目線を合わせるには膝立ちになりますからね。」
と、司会者が私にマイクを向ける。会場中の視線が私に集まっている。
 
「いやぁ~愉庵の職員はみんな入居者に視線を合わせているので、まさか私が受賞するとは思いませんでした。これを自信にして、これからも介護職を続けていきたいと思います。次は”入居者の生活空間を快適なものにするため、急いでいても走らなかったで賞”を取りたいです!Thank you!!」
 
スピーチがうまくいき、トロフィーを掲げて仲間達と喜びを分かち合っているところで目が覚めた。
 
入居者のみなさんが笑顔になれば、それでいいんだけど。
賞なんていらないんだけどね。
 
夢の中でも「介護職」をしている今日この頃です。
 
 
このトイレ、壊れてます!
久しぶりに実家に帰ると、トイレがリフォームされていた。
なんと!便器の前に立つと勝手にフタが開く・・・!
私は、フタが自動で開くなんて夢にも思わないから手を伸ばす。
すると、手が届く前に「どうぞ」と言わんばかりにフタが開かれた。
 
私の手は行き先を失い、しばし空中をさまよう。
つい「あ。どうもすみません」と便器に話しかけてしまった。
しかし、私はどこかでモヤモヤしていた。
 
先日、その「モヤモヤ」の原因が何であったかを知る。
 
視力の弱い入居者の方の排泄介助に入っていたときのこと。
なかなかレバーの位置が分からず、水を流すことができずにいる。
私は見かねて、レバーをひねってしまった。
その方は「あぁ・・・。ありがとうね」と言ったあと、少しだけ表情が曇った。
 
『自分でできるのに』という思いがあったのだと知った。
私は『待つ』ことができなかった。
 
サービスと称して、できることを奪ってはいないか??とわが身を振り返る。
 
だけど・・・モヤモヤはまだ晴れない。
次に実家のトイレに入ったときも、私が手を伸ばす前にフタは開くんだろうなー。
もう一度閉めてから、自分で開けてみようかな。
って、それは変だよね。
 
さらに進化して、人によって開いたり開かなかったり、ってできないだろうか。
 
『個別ケア』のようにね。
 
でも人によって差があったら
『トイレ故障してない?』って言われちゃうんだろうな。
 
傘がない
井上陽水と同じ誕生日の私。
ですが、彼の歌のことではありません。
(自己紹介のときは松潤と同じっていうし~)
 
先日。
朝家を出る直前にテレビで「傘の用意をお忘れなく」とお天気お姉さんが言っていたのを無視して(寝坊して傘を手に取る余裕もなかったし)出勤したら、駐車場から施設に入る前に案の定、濡れてしまった。
まさに井上陽水の「傘がない」状態。
 
♪行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ 雨に濡れ
 
ユニホームに着替え、起床介助を行っていると。
入居者のひとりから「今日は天気がいいかなぁ?」と聞かれた。
「いや、今日は雨降りですね」と答える刹那。
心の中で
(そうか。この人たちは雨に降られるという体験から離れているのだ。)と思った。
 
中には「関節が痛むから、今日は雨が降る」って分かる人もいる。
それでも施設内で雨に降られることはないのだ。
傘がない、ならぬ、傘の必要がない。
 
傘の必要がない、というのは、ユートピアだろうか。
 
試しに、一人心の中で施設内にワザと水を撒いて雨を降らせてみる。
入居者も職員もみーんなずぶ濡れ。
「頭がおかしくなったの?水撒いたら危ないよ、何してんの!」
なんて声が聞こえてきそう。
でも、なかには一人くらい
「久しぶりに水をかぶった。子どもの時ワザと傘をささないで、ズブ濡れになって遊んだな~」
なんて言う人はいないだろうか。
雨のあと、誰かの心に虹はかからないだろうか。
 
今度、だれかに「雨の日ですが、外を散歩してみませんか?」って勇気を出して言ってみようかな。
風邪ひくよって声が聞こえてきそうだけど、雨の音や匂いを感じて欲しい。
 
♪冷たい雨が 今日は心に浸みる
 君のこと以外は考えられなくなる
 それはいいことだろう?
 
女性はいつまでも若い
愉庵には、20名を超える女性の入居者様がおります。(男性の倍近くの人数!)
皆さまご高齢ではあるのですが、微笑んだときの目尻のしわが、あるいは若い人にはない落ち着いた所作の美しさが、本当にチャーミングだなぁと思うのです。
「いつまでも素敵ですね」と声をかけるのですが「またまた冗談を言って!」などと流されてしまい・・・ちょっと切ないのですが…。
 
先日、こんな出来事がありました。
お部屋の洗面台で口腔ケアが終わったときのこと。
Kさん「口はさっぱりしたけど髪がボサボサよね。白髪も多いし。髪を染められないかしら?」
 
その数日後。
ケアマネさんが市販のカラーリング剤でKさんの毛染めを行ってくれました。白髪まじりだった髪が、美しい黒に染まっていきます。
Kさんは「わたし、さっきまでとは別人みたいよね」と鏡の中のご自身をいつまでも眺めております。
すれ違う人みんなが「違うひとみたいだね~!とっても素敵だよ!」とKさんに声を掛け、表情もどんどん明るくなっていきます!
すると、突然こんなことを。
 
「また恋愛できるかな?若いころはモテたのよ。」
 
毛染めも、年齢を隠したりごまかして「美しく」しようとするものではなく、それをきっかけにして内に秘めていた「若さ」や「その人らしさ」を引き出したのかもしれません。
 
ただ残念ながら、Kさんに気軽に「素敵ですね」とは言えなくなってしまいました。
もしかしたら・・・・・
本気で好きになってしまうかも?!
 
 
 
お菓子を買いたい!
愉庵では毎週日曜日、スーパーや100円ショップにお買い物に行っています。担当スタッフが入居者様数名と一緒に、お好きなものや必要なものを買いに出かけます。
 
先日、Tさんとお買い物に行ったときのお話です。
スーパーに着くと「お菓子を買ってくるから、ちょっとここ寄ってくろ!」とTさん。
一瞬「ん?」と考えましたが、すぐに笑顔で「わかりました」と一緒にウキウキ♪お菓子売り場へ。
Tさんは、小分けにされたチョコが入った大袋を購入し、大喜び。
 
意気揚々と愉庵へ帰りましたとさ。
めでたし、めでたし。
 
とはいかず。
 
愉庵に戻ると、看護師さんが私に声をかけてきました。
「Tさん、糖尿があるんだけど大丈夫なの?」
私は予想通りの反応に「おぉぉぉ。愉庵スタッフはちゃんとすぐ気がついてくれるな。安心安心」と思いながらも、現場のみんなが混乱しないよう、説明を加えました。
 
実は。
Tさんと私は、ある約束をしていたのです。
それは「食べ過ぎないように、職員がお菓子を管理させてもらう」ことです。
また、こんなやりとりも・・・。
Tさん「あたしも食べたいけどよー、それより友だちに分けてやんだ」
   私「お友だちに配るんですね。いい考えですね!」
 
お菓子=食べる、とついつい連想しがちですが、Tさんにとっては「お菓子=友だちに配る」だったのですね。
つまり、お友だちとの関係をつなぐ大切なものだったのかもしれません。
 
私もちゃんと聞いていましたよ。
「お菓子を食べたい」ではなく「お菓子を買いたい」って言っていましたもんね。
<<社会福祉法人幸恵会 特別養護老人ホーム 中舘園>> 〒308-0005 茨城県筑西市中舘266番地2 TEL:0296-23-1880 FAX:0296-24-5050