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口腔ケアって大切!

口腔ケアの大切さ

中舘園の取り組み第2弾は、またも「お口」にまつわるお話です。
といっても「食事」ではなく「口腔ケア」についてです。
 
中舘園では今年4月から「口腔衛生管理体制加算」というものを算定しております。
そもそも「加算」ってなに??まずはちょっとだけ加算についてご説明します。
 
中舘園の運営は、提供したケアに対する報酬を受け取ることで成り立っています。施設サービスというのは、要介護度別に基本報酬というものが設定されており、さらに条件を満たすことで「加算」という上乗せ報酬が認められています。
 
今回はその加算のひとつである「口腔衛生管理体制加算」についてのお話です。
算定するための要件は以下のとおりです。ご参考までに。
【加算要件】
 ①歯科医師、または歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、介護職員に対する口腔ケアに関わる技術的助言および指導を月1回以上行っていること。
 ②その助言や指導に基づき、入所者の口腔ケア・マネジメントに係る計画が作成されていること。
以上の要件を満たしている場合に、加算が上乗せとなります。
 
さて。ここからが本題。
みなさんは、どの程度ご自分の歯や口腔内について把握されていますか??
定期的に歯石を取りに行っています!という方
(私のように…)虫歯ができてから歯科受診にいきます!という方・・・様々ではないでしょうか。
 
「歯」というものは一生使い続けるものであり、「食」とは切ってもきれない密接な関係にあります。
 実際、中舘園に入所されるほとんどの方が、何かしら不具合や悩みをお持ちです。
 
かれこれ数年前。
ある利用者様が歯科受診をしたとき、歯科医の方がこんなことを話していました。
「口の中を見れば、その方の健康状態がわかるんですよ~」
そのときは「???」でしたが・・・それから1ヵ月後。
その方は老衰の診断にてお亡くなりになりました。
 
後日その先生に確認したところ、診察の時点で唾液の分泌が以前に比べて著しく低下しており、口腔内の乾燥が目立っていたとのこと。そして保湿ジェルなどの対策を行っても効果が現れなかったことも要因だったそうです。
 
このことをきっかけに、口腔衛生というものを意識するようになり、施設内の体制整備や(委員会の立ち上げや役割分担など)協力医療機関との契約などを経て、今年4月からの算定に至ったのです。
 
中舘園ではまず、入所時に歯科検診(無料)を受けていただきます。
その時点で治療が必要であれば、ご本人様の意向や病気などを踏まえ検討し、治療にすすむかどうか決めていただきます。異常がなかった方も、毎月5~6月頃に実施する全員を対象とした検診(無料)を受けていただくよう促しております。
 
検査結果をご本人やご家族にフィードバックすることで、口腔衛生への意識を高め、介護への参加協力、情報(状態像)の共有を図っております。
 
「食」とは、単に楽しみや栄養確保といった目的だけでなく、人としての尊厳そのものであります。
認知機能の低下により食事を認識できない、噛む力や飲み込む力が低下することでうまく飲み込みができない等、加齢とともに受け入れていかなければならないこともありますが・・・
予防できるトラブル(口腔内の炎症や乾燥、入れ歯の不具合など)はなるべく減らしたい!!
口腔衛生を充実させることは、食事環境の整備だけでなく、肺炎予防にも効果があるとされております。
 
今回の取り組みに対し、ご理解とご協力をいただきました協力医療機関の関係者の方々や、歯科医との調整役に奮闘された当施設看護士、施設の取り組みを見守っていただいたご家族の皆様に感謝しつつ、今回のコラムを終わりにします。
 
ちなみに。
コラムを書いているCMは右下の奥歯が痛いです・・・。
社会福祉法人幸恵会
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